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6話目 形のない美学──EVが解き放つ“デザインの魂”

2026 1/26
双輪ブログ 2025年12月
2026年1月26日
miraicar

場所:近未来のショールーム。鏡のように光るEVコンセプトカーを前に、三人が立っている。


タカシ:
 「最近の車、なんか全部“未来の冷蔵庫”みたいやな。グリルもボンネットもツルッとしてて、表情がないっちゅうか……。」

AIくん:
 「それは必然なんです。EVはエンジンルームが不要になったことで、**キャブフォワード(居住空間の拡大)**が可能になりました。
 つまり“人を中心に設計できる時代”になったということです。デザイナーはもう、ボンネットという“呪縛”から解放されたんですよ。」

幽子ちゃん(車の反射面に自分を映しながら):
 「つまり……中身を詰め込むより、空間そのものを美しくする時代なのね。」

タカシ:
 「もしや、幽子ちゃんに近い存在?」


AIくん:
 「外観のトレンドも大きく変わっています。
 EVではラジエーターグリルが不要になり、冷却穴を塞ぐことで空力性能を最大化。
 シームレスなボディ、薄いヘッドライト、滑らかな曲面が“新しい美しさ”になっています。」

タカシ:
 「確かに、最近の車は“風に話しかけるデザイン”って感じやな。
 無駄がないというか、風洞実験室の哲学みたいな。」

AIくん:
 「そして、もう一つの革命はインテリア(内装)です。
 テスラに代表されるように、中央の巨大ディスプレイ、またはピラーからピラーまでのワイドスクリーンが主流になりつつあります。
 物理ボタンを減らし、すべてを直感的なタッチ操作で完結できる。つまり“車内がスマートフォンになる”時代です。」

幽子ちゃん:
 「 でも、ボタンが減るほど、寂しくなる気もするわ。物理スイッチって、なんか安心感あるもの。」

タカシ:
 「幽子ちゃんは物理的な存在やないから、安心感ないもんな……。」


AIくん:
 「色彩のトレンドも変化しています。黒・白・シルバーといった定番に加え、アースカラー(カーキ、カッパー、紫系)が人気です。
 アウトドアブームと“自然との調和”を意識するデザイン思想が、高級EVにも広がっているんです。」

タカシ:
 「なるほどな。自然と未来、テクノロジーと土の匂いの融合か……。
 なんか、EVって無機質に見えて、実は一番“人間らしい進化”なのかもな。」

幽子ちゃん:
 「ええ。だってEVは、もう“音も匂いもない”のに、心を動かす形をしているの。惹かれるわ……。」
 

タカシ:
 「……親近感かな?」


目次

まとめ:「形を失って、美しさが宿る」

EVと自動運転が進むほど、車は“機械”から“空間”へと変わる。
 動力を持たない静けさの中に、人の感情と思想がデザインされる時代がやってきた。

もはや車は、走るための道具ではない。
 それは“動く建築”であり、“走る哲学”なのだ。

双輪ブログ 2025年12月
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